2025年11月3日(祝)、東京・九段下の 日本武道館 にて第73回全日本剣道選手権大会が開催されました。剣道日本一を目指す64名の剣士が激戦を繰り広げ、今年も多くのドラマが生まれました。本記事では優勝者の勝ち上がりを中心に大会の結果をまとめました。

大会結果・成績
※優勝・準優勝・三位入賞者、および優秀選手は下記の通りです。
正式結果は 全日本剣道連盟 公式サイトでご確認ください。
| 賞 | 氏名 | 都道府県 |
|---|---|---|
| 優勝 | 星 子 啓 太 | 東京都 |
| 準優勝 | 國 友 鍊太朗 | 福岡県 |
| 三位 | 村 上 哲 彦 | 愛媛県 |
| 林 田 匡 平 | 長崎県 | |
| 優秀選手 | 黒 川 雄 大 | 神奈川県 |
| 伊 藤 勇 太 | 埼玉県 | |
| 松 﨑 賢士郎 | 茨城県 | |
| 佐々木 陽一朗 | 千葉県 | |
| 竹ノ内 佑 也 | 東京都 | |
| 西 村 英 久 | 熊本県 |
優勝者の勝ち上がり

- 優勝:星子啓太(東京都代表 27才 五段 警察官)
- 星子選手の優勝は、第69回大会以来、4年ぶり2度目
- 勝ち上がり
- 1 回 戦: メメ ー 鶴浜(大阪)
- 2 回 戦: コ ー 伊澤(北海道)
- 3 回 戦: メ ー 西村(熊本)
- 準々決勝: コ ー 佐々木(千葉)
- 準 決 勝: メコ ー メ 林田(長崎)
- 決 勝: コメ ー 國友(福岡)
- 星子選手が3回戦で西村選手に放った跳び込み面は素晴らしかったが、星子選手の良さが光ったのは、準決勝、決勝だったと思います。小手が得意な星子選手が國友選手、林田選手に対して勝負どころで小手を使うのは予定通りだったと思いますが、それにも増して良かったのは「引き面」だったと思います。他の選手がつばぜり合いを何気なく解消してしまうのに対して、星子選手は1回戦から短いつばぜり合いに対しても丁寧に技を出しながら別れており、これが大事なところで実を結んだと言えるような気がします。
- 決勝戦の動画
まとめ:今大会全般を通して
今大会は、全般を通じて「とても良かった」というのが正直な感想です。
コロナ渦を乗り越え、選手のつばぜり合いへの意識が大きく変わり、ムダなつばぜり合いがなくなったことが試合の充実につながっていることは間違いないと思いますが、それ以上に、今大会は優秀選手となった方々の試合を中心に、まさに一流剣士の試合と言うに相応しい、素晴らしい試合が多かったと思います。
個人的に良かったのは、前年優勝者の竹ノ内選手(東京)と國友選手(福岡)の3回戦です。この試合は今大会随一と言っても過言ではないと思います。この試合は三本の有効打突が、突きと胴というとても珍しい結果だったのですが、決して奇をてらった技の応酬ということではなく、本当に剣道らしい攻め合いが随所に見られ、決まり手は難易度の高い打突にもかかわらず文句のつけようない素晴らしいものでした。ご覧になってない方は動画がアップされたら是非見てみてください。
今大会に限った話ではありませんが、もう少し反則についてわかりやすくすべきだと思います。このあたりについてはまだまだ改善の余地があると感じました。