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剣道における「しかけていく技」とは|しかけ技の意味・種類・本質をわかりやすく解説

剣道には大きく分けて「しかけ技」と「応じ技」があります。
しかけ技は、自ら先をかけて(主導権とって)打突する重要な技です。

本記事では、まず全剣連の模範回答を確認した上で、しかけ技の意味や種類についてわかりやすく解説します。

しかけ技とは(模範解答)

しかけ技とは、相手の動きや構えの崩れ、打突しようとする動作の起こりなどを捉えて打突する技である。

しかけ技には、以下のような技があります。
①一本打ちの技、②払い技、③二・三段の技、④出ばな技、⑤引き技、⑥かつぎ技、⑦片手技、⑧上段からの技、⑨捲き技

しかけ技とは何か

しかけ技は、模範解答にある通り、自分から打つ技です。

ここで重要なのは、単に打つのではなく、

  • 攻める
  • 相手を崩す
  • 機会をつくる
  • 打つ

という過程を経て打つのであり、しかけ技は、攻めによって生まれた必然の打突と言えます。

しかけ技の種類

  1. 一本打ちの技
    自分の攻めに対し、相手の剣先や手元が変化し、隙のできたところを打つ。
  2. 払い技
    相手の竹刀を払うことによって相手の構えを崩して打突する。
  3. 二・三段の技
    最初の部位を打突して、これによって相手が変化して隙のできた部位を続けて打突する。
  4. 出ばな技
    相手が打突しようとする動作の起こり端を打突する。
  5. 引き技
    体当たりや鍔ぜり合いから引いて打つ技。
  6. かつぎ技
    竹刀をかつぐことによって相手の意表をついて打突する。
  7. 片手技
    相手の意表をついて片手で打突する。
  8. 上段技
    上段の構えから打突する。
  9. 捲き技
    相手の竹刀を捲き上げたり、捲き落としたりして構えを崩して打突する。

しかけ技を身につけるポイント

ここから先は、初心者や経験の少ない方に向けた話になります。

最初に書いた通り、剣道には「しかけ技」と「応じ技」があり、どちらが良いといったことはないのですが、どちらかと言えば「しかけ技」を中心に身につけていけるように稽古すべきかと思います。

よくある誤解として、

  • しかけ技はスピードがないと一本取れない。
  • 応じ技の方が簡単に一本取れる(特に出小手と返し胴)。

といったものがあります。

剣道を上手になっていく過程において、このように感じられる時期があるのは間違いありませんが、これらはすぐに「そうではない」とわかります。

① 一挙動の打突

これは最初の「しかけ技はスピードがないと一本取れない」という誤解に対する答えの一つです。

大切なのはスピードが他人より速いことではなく、「今だ!」と思うその心(気)と剣と体を合わせられること、すなわち一挙動の打突ができることです。

竹刀を振り上げて、振り下ろすという二挙動になってしまっていたり、足をドンと踏み込んでから竹刀がパンと出てきたりするようなしかけ技では、一本を取ることはできません。

② 小手と面を使えるようにする

これは二つ目の「応じ技の方が簡単に一本取れる」という誤解に対する答えの一つです。

サッカーやバスケットボールなら、「右から来るか、左から来るか?」と迷わせるのと同じように、剣道も「小手で来るか、面で来るか?」と相手を迷わせることができなければ簡単に応じられてしまうのはあたり前です。

応じ技の方が簡単なのではなく、しかけ技のレベルが低いと簡単に応じられてしまうということなのです。

③ 攻めの意識

しかけ技とは、ただ単に先に打つ技のことを言っているのではなく、自分から先に攻めて打つ技のことを言っています。

剣道は、相手の隙を打つ競技なのですが、実際には、隙を打つというよりも、先に攻め、相手に隙が生じた時にはもう打っているという感じであり、それが攻めを効かせたしかけ技の意識だと思います。

まとめ

剣道において打ったり打たれたりする理由は、いろいろなことがあると思うのですが、先に打った技が先にあたるというのが、最もシンプルで、誰にでもわかる道理(=理合)だと思います。

囲碁や将棋の世界には、「先手必勝」という言葉がありますが、剣道においても相手より先に行動を起こし、積極的に攻めていくことで相手を支配し有利な立場に立てるというのは同じだと思われ、しかけ技をよく稽古しておくことが大切なのではないかと思います。


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