
社会人として剣道を続けていると、少しずつ若い頃のように無理がきかなくなり、
「疲れが抜けない」「ケガが増えた」と感じることも多くなってくるのではないでしょうか。
そんな中で、見落とされがちなのが「睡眠時間」です。
稽古時間を確保することは意識していても、それと睡眠時間の関係まで考えることは、あまり多くありません。
しかし、長く剣道を続けていくためには、
この睡眠がとても大切だと最近感じています。
睡眠による疲労回復
剣道の稽古は、見た目以上に体への負担が大きいものだと思います。
切り返しや打ち込みによる足腰への負担、
防具の重さや暑さなど、知らず知らずのうちに疲労は蓄積していきます。
若い頃は一晩寝れば回復していた疲れも、
年齢とともに抜けにくくなっていきます。
このとき、睡眠時間が足りていないと、
疲労はそのまま次の日、さらにその次の日へと持ち越されてしまいます。
結果として、
- 稽古中に体が重い
- 動きが鈍くなる
- 稽古そのものがきつく感じる
といった症状につながります。
睡眠不足はケガのリスクを高める
疲労が抜けていない状態での稽古は、ケガの原因になります。
疲れている時の稽古では、
- 足がもつれる
- 体勢が崩れやすくなる
- 無理な動きで関節や筋を痛める
といったことは、誰しも経験があるのではないでしょうか。
インターネット上にも、睡眠時間とケガの関係に関する情報はたくさんあり、睡眠不足は「疲労を原因とした負傷」のリスクを飛躍的に高めることが指摘されています。
寝ている間には、細胞の再生や修復が行われているからです。
特に40代以降は、
一度のケガが長引いたり、そのまま稽古から離れてしまうきっかけになることもあります。
だからこそ、
「ケガをしない状態をつくる」ことが大切であり、その土台となるのが十分な睡眠だと思います。
継続できる人は「ケガをしない人」
剣道を長く続けていくうえで、いちばん大きな分かれ道になるのは「ケガ」です。
どれだけ剣道が好きでも、
どれだけ「やりたい」という気持ちがあっても、
ケガをしてしまえば稽古はできなくなってしまいます。
そして一度離れてしまうと、
復帰のハードルは思っている以上に高いことが多いです。
つまり、継続できるかどうかは、
気持ちの強さだけで決まるものではなく、
「続けられるコンディションを維持できているか」による部分が大きいと言えます。
体のケアというと、
ストレッチやトレーニングなど、いわゆる「積極的なケア」に意識が向きがちです。
もちろんそれらも大切ですが、
見落とされやすいのが「休むこと」です。
十分な睡眠をとってしっかり休むというケアをあまり行なわず、疲労が抜けないまま、稽古を続けてしまっているケースは少なくありません。
社会人の場合、この疲労の原因は必ずしも剣道とは限りません。
こうした状態での稽古は、小さな違和感から始まり、
やがてケガにつながっていきます。
剣道を続けるために必要なのは、
まさに「根性」などではなく、「ケガをしない状態を保つこと」です。
その土台として、
しっかりとした睡眠を確保することは、
特別なことではありませんが、確実に効果のある習慣のひとつだと思います。
スマホ習慣が睡眠を削っている
最近は特に、睡眠時間が削られやすい環境になっています。
- 寝る前についスマホを見てしまう
- 動画やSNSをだらだら見続けてしまう
気づけば、本来寝ているはずの時間が削られていることも少なくありません。
「ほんの30分」と思ったつもりが、2時間、3時間たっていたなんてことが簡単に起こってしまいます。
そして、それが毎日続けば、体への影響は確実に出てきます。
特に社会人は、「仕事への興味や熱意」、「剣道ヘの向上心」がかえってこの環境を生み出します。
まとめ
私は、学校で体育を教えている先生から、「毎日剣道をしたかったら、1日7時間眠るように心がけてください」と教えていだいたことがあります。
社会人が毎日7時間の睡眠を確保するのは、簡単ではないかも知れません。それでも意識すれば、それに近づけることは十分に可能だと思います。
社会人としての剣道は、「勝つこと」よりも「上手になりたいと思い続けること」が大切だと思います。
ここで言う「思い続ける」とは、「念じる」という意味ではないわけで、「コンディションを維持する」ことが社会人の「思い」の表し方の一つとも言えるのではないでしょうか。