
日本剣道形 太刀の形「五本目」
全日本剣道連盟が発行している日本剣道形解説書では、日本剣道形 太刀の形「五本目」について、次のように解説しています。
- 打太刀は諸手左上段、仕太刀は中段(注1)で、打太刀は左足から仕太刀は右足から、互いに進み、間合に接したとき、打太刀は機を見て右足を踏み出すと同時に諸手左上段から、仕太刀の正面(注2)を打つ。
- 仕太刀は、左足から引くと同時に左鎬で打太刀の刀をすり上げ(注3)、右足を踏み出して正面を打ち、右足をひきながら諸手左上段に振りかぶって残心(注4)を示す。
- 打太刀が剣先を中段につけ始めるので、同時に仕太刀も右足をうしろへひいて剣先を中段に下ろし、相中段になる。打太刀は左足から、仕太刀は右足から小足三歩で、刀を抜き合わせた位置にもどり、剣先がたがいに元の位置にかえる。
- 剣先を左拳につけ、刃先は下を向く。
- 顎まで切り上げる気持ちで打ち下ろす。
- すり上げは両腕の間から相手の体が見える程度に行う。なお、払い面にならないように注意する。
- 残心は、一本目と同じように剣先を打太刀の顔の中心につけてから上段にかえる。
動画で見る日本剣道形 太刀の形「五本目」
全日本剣道連盟が配信する日本剣道形の動画では、日本剣道形 太刀の形「五本目」について、28'15~29'57で解説しています。
日本剣道形 太刀の形「五本目」の注意点
- 仕太刀の構え
仕太刀の中段の構えは、剣先をやや開き、相手の左拳につけます。刃先は下(左下)に向けます。
この構えは、中段の構えの一つで「平青眼」と言い、最も一般的な上段に対する構えです。 - 仕太刀のすり上げ面
すり上げ面は、自分の刀の左鎬で、正面に打ち込んでくる相手の刀を斜め上へこする(すり上げる)ようにして受け流し正面を打ち返します。
すり上げ面が、払い面にならないようにする必要があります。五本目で一番指摘されやすいのはこの点です。 - 残心の示し方
仕太刀は、打太刀の正面を打った後、右足を引きながら、剣先を打太刀の顔の中心に付けて(一瞬)から、上段に構えて残心を示します。