
日本剣道形 太刀の形「六本目」
全日本剣道連盟が発行している日本剣道形解説書では、日本剣道形 太刀の形「六本目」について、次のように解説しています。
- 打太刀は中段、仕太刀は下段で、互いに右足から進み、間合に接したとき、仕太刀は機を見て下段から打太刀の両拳の中央を攻める姿勢で、中段に上げ始めるので、同時に打太刀も、これに応ずる心持でやや剣先を下げて、仕太刀の刀と合おう(注1)とする瞬間、右足をひいて諸手左上段に振りかぶる。
- 仕太刀はすかさず中段のまま大きく右足から(左足もともなって)一歩進む(注2)。打太刀は、直ちに(注3)左足をひいて中段となり、機を見て仕太刀の右小手(注4)を打つ。
- 仕太刀はその刀を、左足を左にひらくと同時に、小さく半円を描く心持で、右鎬ですり上げ(注5)、右足を踏み出し、打太刀の右小手を打つ。
- 打太刀は剣先を下げて(注6)、左足から左斜め後ろに大きくひくので、仕太刀は左足を踏み出しながら、諸手左上段に振りかぶり残心を示す。
- 打太刀、仕太刀ともに右足から相中段になりながら、刀を抜き合わせた位置にもどり、剣先を下げて元の位置にかえる。
- 仕太刀の気勢を押えることができないので上段に構える。
- 進むとは攻め進むことで、進んだとき剣先を左拳につける。
- 打太刀は攻められるので、ただちに中段になる。
- 小技の小手打ちである。
- すり上げ小手が払い小手にならないように注意する。
- このときの刀先は右斜め下に向く。
動画で見る日本剣道形 太刀の形「六本目」
全日本剣道連盟が配信する日本剣道形の動画では、日本剣道形 太刀の形「六本目」について、30'00~32'20で解説しています。
日本剣道形 太刀の形「六本目」の注意点
- 仕太刀のすり上げ小手
仕太刀のすり上げ小手は、自分の刀の右鎬で、小手に打ち込んでくる相手の刀を小さく半円を描く(すり上げる)ようにして受け流し小手を打ち返します。
すり上げ小手が、払い小手にならないようにする必要があります。 - 打太刀が下がった後の向き
打太刀は小手を打たれた後、剣先を下げて、左足から左斜め後ろに大きくひきます。打太刀は下がった後、やや左を向く形となります。仕太刀に正対してしまわないように気を付けましょう。 - 仕太刀から動く
六本目以外は、仕太刀は打太刀の動作に対応する形で進みますが、六本目だけは仕太刀から動くことが多く、五本目までの流れで受け身になってしまわぬように注意が必要です。